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2007年07月15日

死を呼ぶ恐怖の 『マダニ』

nandk さんのように、毎回のようにブヨ等の虫の被害に合い、片手がグローブのように腫れあがったりしている私ですが、性懲りも無く暑い日はつい軽装でキャンプ場をうろうろしています。

しかし、一昨年のGWに息子の友達家族4家族で道志の森Cにキャンプへ行った時、キャンプ場での軽装を見直す体験をしたので、軽装になるこの時期に報告したいと思います。

元はと言えば、完全に爆睡中の真夜中に 『トイレ行くから付いてきて!』 と、嫁に叩き起こされたのが事の起こりなのです。

真夜中で結構寒かったのですが、グループキャンプということで普段より多くアルコールを摂取していることもあり、軽く上着を羽織って嫁についていったのです。

用も足し、何事も無くテントに帰り (この時、放浪号はまだ納車前...嫁は何も知らず)、シュラフに潜り込んでウトウトしていたのですが、何か耳たぶに違和感があるのです。

耳たぶを触ると、何かグミのようなものが着いています。

引っ張ると痛くて取れません。

真っ暗闇で、良く判りません。

思いっ切り引っ張ったら抜けました。

何だろう...

懐中電灯を探しているうちにどこかに行ってしまいました...

アルコールを大量に摂取しているオヤヂには、現実のことなのか? 夢の中のことなのか? 判別がつきません...zZ

いつの間にか朝です。

あれは夢だったのか?

何か顎というか、唇の下あたりに違和感があります...

引っ張ると痛くて取れません。

何だ?

思いっ切り引っ張ったら抜けました...(相当痛いです)

ナニコレ↓

マダニ
私を刺したマダニ (表)

マダニです...自宅に帰ってからネットで確認して発覚しました...(゚∀゚)

マダニというのは、節足動物門鋏角亜門クモ綱ダニ目マダニ亜目マダニ科に属するダニの総称のようです (Wikipedia より)。
ダニといっても、家ダニと違って結構デカいです↓

マダニ(裏)
私を刺したマダニ (裏)

マダニって、木の枝や葉の上で何ヶ月も下に獲物が通りかかるのをじっと待っているそうです。

たまたま私が選ばれたようです...(´Д⊂

このマダニの何が怖いかと言うと、コイツは様々な恐ろしい病原体を媒介するのです。

有名なのはリケッチア性のQ熱や細菌性 (スピロヘータ) のライム病で、重症になると神経麻痺が残ったり、最悪死に至るケースもあるそうです。

しかも、初期症状がインフルエンザの症状に似ているので、ヘタに内科に行ったりするとインフルエンザの処方をされて手遅れになることもあるとか...(((( ;゚Д゚))))

私の場合、たまたま刺される前にTV番組 (200Xだったと思う) を見て憶えていたので、もしやと思い (マダニ) も持ち帰り、帰宅後即座にネットで恐怖のマダニであることを確認...(゚д゚;) オオアタリカ?

すぐさまネットで検索したマダニが媒介する病気の一覧を印刷して近くの内科へ行ったのですが、たまたまそこの先生は以前感染症の研究をしていたとのことで、ネットでかじった私なぞよりよっぽど詳しく知っており (当たり前ですが)、血液採取して検査に回し、検査結果を待って手遅れになるといけないということで、直ぐに治療の為の抗生物質を投与(点滴)してくれました (開業医なので血液検査はそこでできませんので、結果は次の日になります)。

結局、血液検査の結果は陰性だったので良かったのですが、うろ覚えだったとはいえ、そのまま引き抜いたのは失敗でした。

胴体をつまんだ時に血液が逆流して病原体が入るので、絶対にしてはいけません!
(直ぐに皮膚科に行って切開してもらうか、最悪でも胴体を潰さぬようピンセットで口先をつまんで引き抜く必要があります。)

今回はたまたま病原菌を持っていないマダニだったようですが、もし病原菌を持っていたら大変でした。

先程の内科の先生によると、我が町のような新興住宅街だと野山を切り開いて造っているからか、最近は家庭菜園で刺されて来院される方もいるようで、自然の驚異などとは言ってられません。

ナチュブロでは、ワンちゃんを飼ってる方も多いようですが、マダニにとって犬も標的で、媒介する病原菌も人畜共に感染しますのでご用心です。

詳しいことは、↓のようなサイトで調べてみて下さい。

虫 (マダニ類) による予期せぬ感染症

↑ここの飽血成虫の写真などはゾゾ~ッとします。

いずれにしても、自然を破壊して生活している人間が、自然の中へ入るということは常に危険と隣合せであるという自覚を持つことも大切だと思います...(`・ω・´)

自然の恐ろしさを知ってこそ、真のアウトドアの達人と呼べるのではないでしょうか?

無防備な格好してキャンプ場でアルコールに浸っている私は、まだまだですね...(´・ω・`)


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この記事へのコメント
初めまして。
昆虫フォトラバからたどってまいりました。

私は2度マダニの経験があります。
いずれも入浴中に気付いたのですが、指で引き剥がしてそのままにしておりました。
 リンク先の感染症のページを見たら次回からは病院で検査してもらおうと思いましたよ。
 もちろん次回は無いほうが良いのですが野生動物のいるところはどこにでもいそうですね。
Posted by release-windknot at 2007年07月16日 05:44
はじめまして
いつも楽しく読まさせていただいてます

怖さが十二分に伝わってきました
まだダニの経験はありませんが
対策と知識で 対策をとりたいと
思います
Posted by kumataro at 2007年07月16日 08:07
私が昔勤めていた先は大学病院の寄生虫学教室。まさに、ダニの研究をしている教授の下でした。ダニは干からびた状態でもまだ生きています。そして共食いもします。凄い生命力だと。。。検査が陰性でよかったですね。今日のデイキャンでは15センチほどのムカデを見つけました。事故になってからでは大変ですね、暑いからと言って軽装でキャンプは危険!注意ですね。。。実体験レポありがとうございます。
Posted by もりりん at 2007年07月16日 23:41
> release-windknot さん

はじめまして!

知らないと、結構怖い事している時ありますよね。

先日、息子のサッカーの試合の観戦をしている時、足に針で刺されたような痛みが走りましたので見てみると、蟻が足を噛んでるではありませんか!

蟻にも殺人蟻とかいると聞きますが、結構、食い千切られてる感覚ありましたけど、大丈夫でしょうか???
Posted by outdoor_dad at 2007年07月16日 23:49
> kumataro さん

元々人間も自然の中に暮らしていたのでしょうが、今では自然を特別視するようになり、共存出来なくなってきたように思われます。

少しでも、自然の事を考えてくれる人が増えてくれれば幸いです。

という私も、都会の人間ですが...
Posted by outdoor_dad at 2007年07月16日 23:54
> もりりん さん

調べてみると、木の上で何ヶ月も飲まず食わずでひたすら獲物が来るのを待っているらしいですね。

自然の中では、そんなハンターにいつも狙われていると言う事ですよね。

と判っていても、暑い夏のキャンプ場で、タンクトップに短パンという、自然を馬鹿にした格好で飲んだくれている私のレポートは説得力ありませんよね。
Posted by outdoor_dad at 2007年07月17日 00:04
>蟻にも殺人蟻とかいると聞きますが、結構、食い千切られてる感覚ありましたけど、大丈夫でしょうか???

 本州のアリでも毒針を持っている種は多いのですが、人の皮膚を貫通できる種は数種で、いずれも攻撃的に刺してくることはないので貴重な体験でしたね。
 今のところショック等による重症例も感染症も聞いたことがないので現在お元気であれば大丈夫でしょう。
 アリに似たアリガタバチの可能性も有りますがこちらも重症例はないようです。
Posted by release-windknot at 2007年07月18日 01:26
> release-windknot さん

的確な回答をありがとうございます。

release-windknot さんのブログを拝見させて頂きましたが、蟻って奥が深いですね!

しかしながら今思うと、蟻に真剣に噛まれてるなんて滅多にないので、写真に収めなかったのはブロガー失格だったと反省しております (焦って振り払ってしまいました)。
Posted by outdoor_dad at 2007年07月19日 00:09
初めまして。パソコンビギナーです。4年前にリケッチア感染したマダニにかまれ「たけしの怖い家庭の医学」に出た日本紅斑熱にかかり生死をさまよいました。近くのおばあさんは家の猟犬からの感染のようでしたが、医師が原因をつきとめられずDICになりましたが、カットバンをはがした所にマダニの刺し口をみつけやっとこの世に回帰したのです。という恐ろしい病気です。アウトドアがお気に入りの方は特に注意が必要て゛す。
Posted by みかんママ at 2010年10月11日 18:40
> みかんママ さん

初めまして、訪問頂きありがとうございます。
「日本紅斑熱」にかかられたとのこと、大事に至らず本当に良かったですね。
この記事を書くのに色々調べましたけど、結局自分は陰性だったので「喉元過ぎれば...」でしたが、実際に感染されたのお話を聞くと、今一度気を引き締めなければと思います。
(私の記事のTV番組の記憶は、その番組だったかも?)
Posted by outdoor_dadoutdoor_dad at 2010年10月29日 18:03
フジテレビスーパーニュースにも3年前にでました。マダニもでました。愛媛県は2006年よりすでに50例です。医学も進歩して名古屋大学にマダニのさし口の献体を送り1、2日で診断できるようになりました。あの頃は10日もかかってました。診断を待っていると生死にかかわるので、高熱、紅斑、さし口があるとテトラサイクリン系重症の場合は、ニューキノロン併用で治療をしますと、劇的によくなります。
Posted by みかんママ at 2010年11月03日 20:12
> みかんママ さん

医学は進歩しても、我々に知識が浸透していないのが問題かもしれませんね(知らなければ病院に行くのも遅れますから...)。
Posted by outdoor_dadoutdoor_dad at 2010年12月20日 00:17
 
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