死を呼ぶ恐怖の 『マダニ』

outdoor_dad

2007年07月15日 17:21

nandk さんのように、毎回のようにブヨ等の虫の被害に合い、片手がグローブのように腫れあがったりしている私ですが、性懲りも無く暑い日はつい軽装でキャンプ場をうろうろしています。

しかし、一昨年のGWに息子の友達家族4家族で道志の森Cにキャンプへ行った時、キャンプ場での軽装を見直す体験をしたので、軽装になるこの時期に報告したいと思います。

元はと言えば、完全に爆睡中の真夜中に 『トイレ行くから付いてきて!』 と、嫁に叩き起こされたのが事の起こりなのです。

真夜中で結構寒かったのですが、グループキャンプということで普段より多くアルコールを摂取していることもあり、軽く上着を羽織って嫁についていったのです。

用も足し、何事も無くテントに帰り (この時、放浪号はまだ納車前...嫁は何も知らず)、シュラフに潜り込んでウトウトしていたのですが、何か耳たぶに違和感があるのです。

耳たぶを触ると、何かグミのようなものが着いています。

引っ張ると痛くて取れません。

真っ暗闇で、良く判りません。

思いっ切り引っ張ったら抜けました。

何だろう...

懐中電灯を探しているうちにどこかに行ってしまいました...

アルコールを大量に摂取しているオヤヂには、現実のことなのか? 夢の中のことなのか? 判別がつきません...zZ

いつの間にか朝です。

あれは夢だったのか?

何か顎というか、唇の下あたりに違和感があります...

引っ張ると痛くて取れません。

何だ?

思いっ切り引っ張ったら抜けました...(相当痛いです)

ナニコレ↓


私を刺したマダニ (表)

マダニです...自宅に帰ってからネットで確認して発覚しました...(゚∀゚)

マダニというのは、節足動物門鋏角亜門クモ綱ダニ目マダニ亜目マダニ科に属するダニの総称のようです (Wikipedia より)。
ダニといっても、家ダニと違って結構デカいです↓


私を刺したマダニ (裏)

マダニって、木の枝や葉の上で何ヶ月も下に獲物が通りかかるのをじっと待っているそうです。

たまたま私が選ばれたようです...(´Д⊂

このマダニの何が怖いかと言うと、コイツは様々な恐ろしい病原体を媒介するのです。

有名なのはリケッチア性のQ熱や細菌性 (スピロヘータ) のライム病で、重症になると神経麻痺が残ったり、最悪死に至るケースもあるそうです。

しかも、初期症状がインフルエンザの症状に似ているので、ヘタに内科に行ったりするとインフルエンザの処方をされて手遅れになることもあるとか...(((( ;゚Д゚))))

私の場合、たまたま刺される前にTV番組 (200Xだったと思う) を見て憶えていたので、もしやと思い (マダニ) も持ち帰り、帰宅後即座にネットで恐怖のマダニであることを確認...(゚д゚;) オオアタリカ?

すぐさまネットで検索したマダニが媒介する病気の一覧を印刷して近くの内科へ行ったのですが、たまたまそこの先生は以前感染症の研究をしていたとのことで、ネットでかじった私なぞよりよっぽど詳しく知っており (当たり前ですが)、血液採取して検査に回し、検査結果を待って手遅れになるといけないということで、直ぐに治療の為の抗生物質を投与(点滴)してくれました (開業医なので血液検査はそこでできませんので、結果は次の日になります)。

結局、血液検査の結果は陰性だったので良かったのですが、うろ覚えだったとはいえ、そのまま引き抜いたのは失敗でした。

胴体をつまんだ時に血液が逆流して病原体が入るので、絶対にしてはいけません!
(直ぐに皮膚科に行って切開してもらうか、最悪でも胴体を潰さぬようピンセットで口先をつまんで引き抜く必要があります。)

今回はたまたま病原菌を持っていないマダニだったようですが、もし病原菌を持っていたら大変でした。

先程の内科の先生によると、我が町のような新興住宅街だと野山を切り開いて造っているからか、最近は家庭菜園で刺されて来院される方もいるようで、自然の驚異などとは言ってられません。

ナチュブロでは、ワンちゃんを飼ってる方も多いようですが、マダニにとって犬も標的で、媒介する病原菌も人畜共に感染しますのでご用心です。

詳しいことは、↓のようなサイトで調べてみて下さい。

虫 (マダニ類) による予期せぬ感染症

↑ここの飽血成虫の写真などはゾゾ~ッとします。

いずれにしても、自然を破壊して生活している人間が、自然の中へ入るということは常に危険と隣合せであるという自覚を持つことも大切だと思います...(`・ω・´)

自然の恐ろしさを知ってこそ、真のアウトドアの達人と呼べるのではないでしょうか?

無防備な格好してキャンプ場でアルコールに浸っている私は、まだまだですね...(´・ω・`)

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