渋柿対策

outdoor_dad

2008年11月14日 23:59

昨年の記事の通り、うちの柿は、どうも甘柿ではありません...(´・ω・`)
で、去年は 「渋柿なら干柿か?」 ということで、バルコニーに干してみるも↓



単に網に入れただけが悪かったのか、もっと乾燥している北の地方でなければいけなかったのか、このあとカビだらけになり大変なことになりました...(´・ω・`)

その後、記憶の糸を辿って、よくよく考えてみると、うちの柿は次郎柿ではなく、代表的甘柿である富有柿や次郎柿の受粉用に植えられる禅寺丸だったことを思い出しました (2本も植えると場所もとるので、1本で実の生るものにしたことを忘れていました)。

苗を購入したときには、確か甘い実をつけると書いてあったと記憶しているのですが、調べてみると、この禅寺丸という柿は、正確には甘柿ではなく不完全甘柿とういうものらしいのです...
そもそも柿が甘いか渋いかは、柿が持っているタンニン (渋み成分) が不溶性か水溶性かで決まるらしく、不完全甘柿は種の有無や多少によって渋みが残るものらしいのです。
(だから、同じ木でも甘かったり渋かったりしたのですね!)

で、不完全甘柿の場合、渋抜きという作業をすることで甘柿にできるらしいのです。
丁度TVでも柿の特集で詳しく説明されていました...農家では出荷前にするとのことで、渋抜きが通常に行われているとは知りませんでした。

要は柿にストレスを与えることで、タンニンを不溶性にすればいいとのことで、先日、嫁と息子が菜園の手入れに行ったときにも、菜園のご近所の方に渋抜きの方法を聞いてきたそうです。

ネットで調べてみると、渋抜きの方法は色々あるようですが、今回は嫁と息子が聞いてきた方法を実践してみます。
柿のヘタの部分に焼酎のようなキツ~イ酒を塗って、ビニール袋で密封するだけとのこと...
(酸欠にすることで、ストレスを与えるようです。)

何故か丁度、焼酎もジンもウォッカも切らせており、料理用に使っている日本酒しかなかったので、酒には違いはないだろうと日本酒で実験です↓



↑柿のヘタ部分に日本酒をまんべんなく塗りつけて...

...ビニール袋で密閉です↓




4日目の昨日と、5日目の今日、合わせて4個食しましたが全て甘柿でした...\(^o^)/



↑この黒い粒々がタンニンが固まった証拠らしいです。
しかし、日本酒だったのが悪かったのか、ちょっとカビが生えてしまいました。
仕方がないから、渋抜き用にジンでも買って来るしかありませんね!)

これで、一時期は切ってしまおうかと考えていた柿の木も、これからは毎年甘柿を楽しませてもらえるようになりました!

PS.
不完全甘柿のメリットとして、鳥 (特にカラス) の被害にあわないことが上げられます。
カラス達は去年最初に食べて渋かったのか、柿の実には見向きもしません。

あなたにおススメの記事
関連記事