キャンピング&RVショー【バンコン編】

outdoor_dad

2007年03月08日 00:27

キャンピング&RVショーのレポートですが、残す所、今回を含め、あと2回となりました(単にネタ切れという噂もありますが...)。

で、今回は バンコン編』 です。

自走式キャンピングカーの購入を検討し始めると、多くの人が

キャブコンバージョン or バンコンバージョン

で悩むのではないでしょうか?

特に最近のバンコンの居住性には目を見張るものがあり、ますます悩めるところだと思います。
(これもひとえに、ハイエースのワイド&スーパーロングの功名とも言えるのではないでしょうか?)

また、最近はバンコンでも、キャブコンでも、価格帯が広がってきていますので、バンコンとキャブコンの価格帯が重なる部分が広くなり、『予算的にキャブコンは無理だけどバンコンなら...』 という、単に価格で決める時代ではなくなってきていると思います。

これは、ベース車のハイエースのスーパーロングが¥200万を越えるのに対して、ライトエースやボンゴトラックが¥150万程度であることからも想像がつきます(いずれも、2WDガソリンの一般仕様カタログ表示価格)。

しかし、バンコンとキャブコンには、決定的な違いがあると思っています。

それは、見た目です。
風貌がキャンピングカーらしいか、らしくないかの違いです。

キャンピングカーを購入する場合、まず考えなければならないのは、普段乗りの足をどうするかではないでしょうか?

金銭的な問題もさることながら、土地に余裕のある方ならともかく、駐車場問題等、2台の車を所有するのは大変です。

仮に2台所有したとして、キャンピングカーをレジャー専用にしておくのも不経済な話です。
(自宅に置くことができれば、書斎等として有効活用することも可能ですが...駐車場が遠くても、家族からの避難場所として使われているお父さんもいるようですが...)

車通勤されている方であれば、『できれば通勤にも使用できたら...』 と思うのが本音でしょう。

私の様に、放浪号のようなキャブコンで客先でも平気に行くことができる方なら良いですが、『普段の足にキャンピングカーはちょっと...』 という方も大勢いらっしゃるでしょうし、第一、車高の問題で駐車できる駐車場が限られるのが一番のネックでしょう。

また、バンコンでもルーフをFRP架装してバンクベッドまで装備したものもありますが、それでも(キャンピングカーと縁のない)一般の方がキャンピングカーと認識する確率は、キャブコンには到底及ばないと思います。
(1box改造車?とか、いわゆるバニング程度の認識ではないでしょうか?...バンコンオーナーの方の中には、バニングと混同されるのは非常に遺憾と思われる方もいらっしゃるでしょうが...)

それを裏付けるように、私のキャブコンライフの中で、観光地の駐車場で不当に大型料金を請求されることが多々あります。

「4.7m以上の車は一律大型料金です!」というように明確に線引きされていれば良いのですが、ハイエースのスーパーロングやアストロ、ダッチバン等、床面積で明らかにこちらより大きな車が普通車駐車枠からはみ出して停まっているのに、見た目だけでバス等が駐車する大型エリアに駐車させられた上に、高額な駐車料金を請求されるのは納得がいかないものです(放浪号は、大抵の駐車場の普通自動車用枠に入ります)。

注) ちなみに、5ナンバーの全長制限は、4.7m 以下です。

「キャンピングカーに乗っている=金持ち」 みたいな偏見を持っているのか、キャンピングカーから高額な料金を徴収する駐車場は私設駐車場に多いです(ひどいのは、他の車と同じスペースに停めさせられて、料金のみ特別料金を徴収されることもありました)。

キャンピングカーに乗ってる人全体のマナーを問われますので、いざこざは避け、ほとんどは泣き寝入りしています...というか、こちらは駐車させて頂いている身なので、運営者がルールブックなのは仕方ないことです(拒否されるよりはマシですので)。

それに引き換え、ディズニーランドでは普通車料金でバスエリアに停めさせてもらえますので、非常に良心的です。
(実はキャブコンは意外に小さいものなのですが、ほとんどの方は知りませんね...『キャンピングカー考【サイズ編】』 参照)

これらの話は駐車場に限った話ではなく、特にキャンピングカーサイトもないのに、キャンカーということだけで高額な料金を徴収するキャンプ場等、何かと理不尽な扱いと受けることもあります。
(キャンピングカーの登録台数が上がった最近では、キャンピングカーサイトを持つキャンプ場も増えましたが...)

ちょっと話がそれましたが、要は世間の目からみれば、バンコンとキャブコンにはそのくらいの差があるということが言いたかったのです。

そういう意味でも、キャンピングカーは目立ちますので、(バンコン、キャブコンにかかわらず)マナー等には普通車を運転する以上に気を付けたいものです。


話を元に戻しますが、バンコンとキャブコンの違いとして、忘れていけないのがトイレです。

「キャンピングカー考【トイレ編】」 でも力説しましたが(別に力む必要はないですが)、私にとってトイレのないキャンピングカーなんて、○○○○を入れないコーヒーじゃないけど(って、年代がバレる!)、考えられないのです。

一部のバンコンには装着されていますが、ちゃんと隔離されたトイレルームとして装備されているものは、ほとんどがスーパーロングであり、その他は緊急用の引き出し式等が主流です。

ここで質問です。

大の大人が、リビングの片隅に便器を置いて用を足せるでしょうか?
カーテンで仕切ればOKですか?
(当然、大の方を想定して下さいね...)

私的には、薄いベニヤでも良いですから別室にして欲しいのが人情ってものだと思いますが、どうでしょう?

しかしながら、このブログ、「キャンピングカー考【トイレ編】」 といい、トイレネタに力入れ過ぎかもしれませんね。

こんな質問をしながらなんですが、先の 「普段の足」 としても使用することを前提にバンコンを選んだ場合、やはりトイレは過剰装備かもしれません。

最近は道の駅も全国に整備され、それこそ人里離れた山奥や最果ての岬のトイレのない展望駐車場等へでも行かない限り、トイレで困ることはほとんどないかもしれません。

なによりも、普段の足として使用できる(立体駐車場でもOKな車高の)バンコンであれば、街中でも近くの駐車場に入れて、お店のトイレに駆け込むことも可能です。
(逆に街中では、キャブコンの駐車できる場所を探すのは結構大変で、最近は取締りが変わったので、用を足そうと路肩に停めた時点で駐禁でアウトかも?)

キャブコンについては、駐禁の取締りが強化されたお陰で、コインパーキングが増えたので街中でも結構容易に駐車場を探すことができるようになりました(コインPは軽でもキャブコンでも同じ料金なところが◎)。

前置きが長くなりましたが(←今までのは前置きかい!と、突っ込みを入れたくなるのを押さえて下さい)、トイレも踏まえて(どうしてもトイレから離れなれない...)、今回このカテゴリで気になった一台はコレ↓


テッツRVのスーパーエース

何がすごいかというと、このバンコンのベースであるハイエースは、スーパーロングではなく、ただのロングなのです。

ちなみにサイズは...

・全長:484cm
・車幅:188cm
・車高:265cm

と、ライトエースやボンゴベースのキャブコンを一回り小さくした位でしょうか?

このボディに、トイレルーム(トイレはオプション)はもちろん、バンクベッド(2x1.5m)、2nd FASPシートによる対座ダイネット、ギャレー...と、ほとんどキャブコンと見劣りしない装備です。

FFヒーターやサブバッテリー等がオプションとなるものの、このベーシックパッケージで¥349万(2WDガソリン車税別価格)というのは、エルグランドの価格帯が¥290万~480万 ということを考えれば、あっぱれといえるのではないでしょうか?

トイレルームはさすがに狭いですが、トイレの使用頻度を考えれば全く問題ないでしょう↓


正面に見えるのがトイレルームです。

このトイレルームのドアを手前一杯に引くことでダイネットとの隔離ドアにすることも出来るので、オプションの首振り式カセットトイレを選択し、手前に回せば大柄な人でも問題なく使用できます(対面するギャレーで料理中の時はなんですが...)。

また、このスーパーエースのオプションが充実しており、

・家庭用エアコン
・発電機(排気ガスは外に出ますので安全です)
・電子レンジ
・瞬間湯沸かし器(排気用煙突があり、一酸化炭素中毒対策も万全です)
・カセットトイレ
・100Ahサブバッテリー&走行充電システム
・サイドオーニング(3m)
その他諸々...

すべて装備したフルパッケージが¥498万(2WDガソリン車税別価格)という価格設定もお見事ではないでしょうか?

例えば、上記の装備で最低限必要なFFヒータとサブバッテリーのみ選択し、トイレについては我らの強い見方であるナチュラムにて、こんなの↓


ポルタポッティ ポルタポッティ135


最小サイズのトイレです。
公衆トイレも併用するのであれば、この容量(9.8L)でも問題ないでしょう。


や、こんなの↓


ポルタポッティ ポルタポッティ565


放浪号のトイレの容量が17Lですので、この容量(23.1L)であれば余裕でしょう。

をポチっとすれば、ポイントも付くので案外良い値段(¥400万前後?)で上がりそうですね。

ハイエースベースのバンコンは、キャブコンに比べ乗り心地や走行性能は断然上ですから、ちょっと狭いながらもキャブコンと同等の装備とくれば、この価格で本格的キャンピングカーが手には入るのは非常に悩ましい存在かもしれませんね。

私も仕事でも使う(というか、現在はファミリーで使えない...涙)ので、このスーパーエースには非常に惹かれました。

当然ですが、二人旅であれば充分過ぎるかもしれません。

『やっぱり、トラックの運転はちょっと不安...』 という方には、1Box感覚で乗れるバンコンは充分選択範囲であり、このスーパーエースのようなバンコンなら、「キャブコンを我慢して...」 ではなく 「選んだ車がバンコンだった...」 になることでしょう。


PS.
 毎度、私の拙い長文(もっと手短に書ければ良いのですが、文章力がなくて反省です)を最後までお付き合い頂きありがとうございます。

このブログが元で、キャンピングカーを衝動的に購入してしまっても、私には責任能力がありませんので、ご了承下さい。

キャンピングカーは家庭円満にする道具ですので、間違っても家庭崩壊の元にならないよう、購入前にきちんと奥さんの許可を頂くように心掛けましょう... と、力説というか半べそ状態?

↑既に貴方が購入することを前提とした記述に注意!



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